月吠え読書会 三月~五月までのお知らせ
3月20日(日)13時~17時
島尾敏雄『死の棘』
夫の不倫により、狂気に憑かれてしまった妻。彼女はこれまでの夫に対する怒りを爆発させ、延々と責め立てる。夫はひたすら詫び続け、妻の言葉に耳を傾ける日々はいつまでも続いて行き・・・ 極限状態にまで追い詰められた夫婦の姿を通して、絆や愛とは何なのかをこちらに問いかけてくる作品です。結婚生活や夫婦生活について何か思うことある方いれば是非にご一読ください。
4月17日(日)13時~17時
紀州・熊野が舞台の小説で、私生児として生まれた主人公、秋幸の生き様を描いた作品。
肉親への憎悪や、呪われた一族の血や、閉鎖され奇妙な空間となった路地など、壮大で凶暴な世界観はかなり読み応えあり。かつて、新宿ゴールデン街でも暴れ回り、未だにその伝説が語り継がれている作家・中上健次の代表作のひとつです。中上健次ファンでなくとも、登山に挑戦するような気持ちで読んで下されば嬉しいです。
5月15日(日)13時~17時
サラリーマンの河合譲治は、カフェでみそめた美少女・ナオミを自分好みに育てあげ、妻にする。しかし、譲治が独占していたナオミの周辺には、いつしか不良たちがあつまり、夫婦の愛はしだいに歪みはじめていく・・・大正末期が舞台ですが、エロスと狂気に満ちたこの作品には非常にファンも多く、現在でも読み続けられている傑作です。まだ未読の方はこれをきっかけに是非に。
読書会のルール
課題図書をあらかじめ読んできて感想を交わし合う!それだけ!(本は持参してください)
場所 新宿ゴールデン街『月に吠える』
参加人数8人~10人程度
料金・無料 飲料・お菓子持ち込みOKです
参加方法yuriikaramo@gmail.comまで、どの課題図書の読書会に参加したいかも含め、主旨をお書き上げの上、連絡ください。(ツイッター@yuriikaramo)