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【新企画のお知らせ】橋本治で学ぶ文学史(仮)開催

橋本治で学ぶ文学史(仮)
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日時・11月27日(日曜日)
13時から17時ごろまで(実質、2時間ほどを予定。伸びる可能性もあり)
場所・新宿三丁目末広通り『月に吠える二号店』
参加費 500円
参加条件 特になし(課題本をあらかじめ読んでいただかなくても大丈夫です)

参加人数

8人(席の都合上、予備椅子がひとつしかないため、入れても9人までです。)

交通アクセス

新宿区歌舞伎町1-1-10 新宿ゴールデン街G2通り

新宿駅東口より徒歩6分 新宿三丁目駅E1出口より徒歩1分

参加方法

yuriikaramoあっとまーくgmail.com(あっとまーくを@に直してね)まで、読書会に参加したいとの主旨をお書き上げの上、連絡ください。その際、お名前、TwitterSNSでのアカウント名を教えてくだされば幸いです。

主催・運営

ゆりいか・松本海

 

概要

橋本治『失われた近代を求めて1 言文一致体の誕生』を参考書にして、日本の文学史というものを勉強してみよう、という試みです。主催者の僕(ゆりいか)と、僕の友人で、大学で文学の研究をしている文学コーディネーターの松本海(※1)くんの2人で、この本で気づいたことや、分からないところを紹介しながら、みんなで話し合い、考える、という具合になると思います。

読書会とは違い、あらかじめ参考書を読んでくる必要はありません。(ただ、読んできた方が楽しいです。)資料などを出しながら、あーだ、こーだ、話していきます。

いつも僕が主催している読書会よりちょっと難しめの内容になる可能性があります。わかりやすく紹介できるように努力しますが、「たまには勉強しよう!」というスタンスですので、ご理解ください。

 

なぜ、橋本治なのか?

実は、この『失われた近代を求めて1 言文一致体の誕生』という本は、現在、品切れ中です。アマゾンを閲覧していただければ分かりますが、中古が数点出回っているのみで、手に入りにくいのが現状です。(2と3は現在も普通に購入できるのに…)

この本で取り上げられているのは、日本の文学史です。

文学史というものは、多くの人にとって、(この本の冒頭でも触れられていますが)高校受験の時におまけ程度に暗記するもの、でしかありません。

どの本にどんな内容が書いてあって、その内容に当時の人々はどんな影響を受けたのか、といったようなことは、よほどマニアックな国語の先生でなければ、あんまりやらない領域のものです。

大学で文学部に入れば、嫌というほど勉強する機会を得ますが、それでも「文学史を紡いだ人たちの社会認識はどうだったか」とか、「文学史のこの事件のこれを作家の誰それは、どう解説したか」とか、複雑で専門的になり、全体を俯瞰するような講義というのは、あまり無いような印象があります。(「そんなことないよ!僕の先生は教えてくれたよ!」って人、よかったですね。)

もちろん、国語便覧をはじめ、文学史を見渡せるような書籍はたくさんありますし、それをガイドに読書を楽しんでいる方も多いと思います。

ただ、この橋本治の考える文学史はそうした類書とは、ちょっと異質なのです。

「何が?」の部分についてはイベントでより深く掘り下げますが、少し触れると、この本は文学史を紐解きながら、「人のモノの考え方」について、延々と考えているような印象があるのです。

なので、本を読み進めていくうちに必要となってくるのは、文学の教養や知識ではなく、「どうして、この時代にそんな考えが生まれるのだろう?」、「この本が生まれたということは、どういう発想の転換があったんだろう?」という「考え」なのです。

イベントでは、知識として得られるものも多いと思います。ただ、橋本治という著者の紹介する「考え」をたどっていくことで、何か違う視点が、それぞれの参加者なりに発見できれば、と考えています。

初回では、どこまで読み進められるのか分かりませんが、手応えがあれば継続していく企画ですので、「たまには勉強もいいかな」、「普段考えないことを考えたいな」って人は、是非にご参加ください。

 

(※1)今回の共催人

松本海(文学コーディネーター)

早稲田大学文学部博士後期課程在学中。中上健次を中心に近現代日本文学を研究している。論文雑誌『繍』『文藝と批評』編集長を務めた。
卒業論文村上春樹と〈食〉」、修士論文中上健次初期作品研究」執筆。
中上健次が発足させた熊野大学の東京支部〈くまくま会〉編集委員熊野大学での発表や熊野大学機関誌『牛王』に論文掲載する。
フィールドワークとしてゴールデン街を飲み歩き、造詣を深める。
現在、隔週で短篇小説専門の読書会を高円寺・コクテイル書房で開催中。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

10月の月吠え読書会 開催のお知らせ

 

日時・10月16日(日曜日)

13時から17時ごろまで(読書会自体は2時間ほどを予定。内容により伸びる可能性もあり)

場所・新宿ゴールデン街『月に吠える』
課題図書 倉橋由美子『聖少女』

 

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無料(ただし、お店のお酒などを飲みたいという方は、店の料金システムが別途かかります。料金についてはこちらを)

参加人数

8人(席の都合上、予備椅子がひとつしかないため、入れても9人までです。)

交通アクセス

新宿区歌舞伎町1-1-10 新宿ゴールデン街G2通り

新宿駅東口より徒歩6分 新宿三丁目駅E1出口より徒歩1分

参加方法

yuriikaramoあっとまーくgmail.com(あっとまーくを@に直してね)まで、読書会に参加したいとの主旨をお書き上げの上、連絡ください。その際、お名前、TwitterSNSでのアカウント名を教えてくだされば幸いです。

その他

お菓子、おつまみ、飲料の持ち込みはOKです。危険行為や危険物の持ち込みはNGです。

読書会とは

事前に課題となった本を参加者それぞれに読んでもらったうえで、当日みんなで意見や感想を交わし合うというものです。本を持参していただく必要がありますので、あらかじめご用意ください(電子書籍でも構いません)。研究書や参考文献などを持ち込んでかまいません。

 

9月の月吠え読書会 開催のお知らせ

日時・9月18日(日曜日)

13時から17時ごろまで(読書会自体は2時間ほどを予定。内容により伸びる可能性もあり)

場所・新宿ゴールデン街『月に吠える』
課題図書 坂口安吾「白痴」

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無料(ただし、お店のお酒などを飲みたいという方は、店の料金システムが別途かかります。料金についてはこちらを)

参加人数

8人(席の都合上、予備椅子がひとつしかないため、入れても9人までです。)

交通アクセス

新宿区歌舞伎町1-1-10 新宿ゴールデン街G2通り

新宿駅東口より徒歩6分 新宿三丁目駅E1出口より徒歩1分

参加方法

yuriikaramoあっとまーくgmail.com(あっとまーくを@に直してね)まで、読書会に参加したいとの主旨をお書き上げの上、連絡ください。その際、お名前、TwitterSNSでのアカウント名を教えてくだされば幸いです。

その他

お菓子、おつまみ、飲料の持ち込みはOKです。危険行為や危険物の持ち込みはNGです。

読書会とは

事前に課題となった本を参加者それぞれに読んでもらったうえで、当日みんなで意見や感想を交わし合うというものです。本を持参していただく必要がありますので、あらかじめご用意ください(電子書籍でも構いません)。研究書や参考文献などを持ち込んでかまいません。

 

 

月吠え読書会 六月から八月までの予定

19日(日)13時~17時

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又吉直樹『火花』

売れない若手芸人ふたりの、かなしくもユーモアあふれるやりとりが心に残る青春小説です。一時期とにかく話題になり、コンビニですら売っているという事態に驚いたものですが、実際受賞作を読んだ方々はどのような感想を抱いたのでしょうか。ここでは芸人としてのピース又吉について語ることには重点を置かず、あくまで作品から何が読み取れるかを、みんなで話し合ってみたいと思います。

 

月17日(日)13時~17時

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三島由紀夫仮面の告白

女性に対して性的な関心をまるでもてない主人公が、その独自の性的指向を自らの幼年期からの体験を踏まえて語りだすという小説。要約しようとするとこんな感じになるんですけど、実際はもっと入り組んでいるし、三島らしいとしか言えない強いクセのある小説です。三島由紀夫ファンはもちろん、すごく苦手、はじめて読むという人にも集まって欲しい読書会です。

 

21日(日)13時~17時

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太宰治人間失格

日本の小説の歴史の中でも群を抜いて有名で、小説をあまり読まない人ですら、この作品については熱く語ったり、ひどく嫌ったりすることがあるほど。もちろん散々語り尽くされ、研究されている作品ではありますが、あらためて自分の体験に引きつけて考えた時にどんな気持ちが生まれるか、参加者といっしょに語ることで、どんな魅力がみつかるのか。もちろん、読んだことないという人も、これを機会にぜひ。

読書会のルール

課題図書をあらかじめ読んできて感想を交わし合う!それだけ!(本は持参してください)

場所 新宿ゴールデン街『月に吠える』

参加人数10人程度  飲料・お菓子をみんなで持ち込みする感じです。 無料です!

参加方法yuriikaramogmail.comまで、どの課題図書の読書会に参加したいかも含め、主旨をお書き上げの上、連絡ください。

 

 

月吠え読書会 三月~五月までのお知らせ

3月20日(日)13時~17時

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島尾敏雄『死の棘』

夫の不倫により、狂気に憑かれてしまった妻。彼女はこれまでの夫に対する怒りを爆発させ、延々と責め立てる。夫はひたすら詫び続け、妻の言葉に耳を傾ける日々はいつまでも続いて行き・・・ 極限状態にまで追い詰められた夫婦の姿を通して、絆や愛とは何なのかをこちらに問いかけてくる作品です。結婚生活や夫婦生活について何か思うことある方いれば是非にご一読ください。

4月17日(日)13時~17時

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中上健次枯木灘

紀州・熊野が舞台の小説で、私生児として生まれた主人公、秋幸の生き様を描いた作品。

肉親への憎悪や、呪われた一族の血や、閉鎖され奇妙な空間となった路地など、壮大で凶暴な世界観はかなり読み応えあり。かつて、新宿ゴールデン街でも暴れ回り、未だにその伝説が語り継がれている作家・中上健次の代表作のひとつです。中上健次ファンでなくとも、登山に挑戦するような気持ちで読んで下されば嬉しいです。

 

5月15日(日)13時~17時

 

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谷崎潤一郎痴人の愛

サラリーマンの河合譲治は、カフェでみそめた美少女・ナオミを自分好みに育てあげ、妻にする。しかし、譲治が独占していたナオミの周辺には、いつしか不良たちがあつまり、夫婦の愛はしだいに歪みはじめていく・・・大正末期が舞台ですが、エロスと狂気に満ちたこの作品には非常にファンも多く、現在でも読み続けられている傑作です。まだ未読の方はこれをきっかけに是非に。

読書会のルール

課題図書をあらかじめ読んできて感想を交わし合う!それだけ!(本は持参してください)

場所 新宿ゴールデン街『月に吠える』

参加人数10人程度  

料金・無料 飲料・お菓子持ち込みOKです

参加方法yuriikaramogmail.comまで、どの課題図書の読書会に参加したいかも含め、主旨をお書き上げの上、連絡ください。ツイッターyuriikaramo

 

2016年 月吠え読書会の予定

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来年の読書会の予定をお知らせさせていただきます。

開催日(月ごとの第三日曜日)

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117日 小松左京「継ぐのは誰か」

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221日 ジュノディアス 「オスカーワオの短く凄まじい人生」

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320日 島尾敏雄 「死の棘」

場所 新宿ゴールデン街『月に吠える』 時間 13時~17時(読書会は二時間ほど)

参加人数8人(席の都合上、予備椅子がひとつしかないため、入れても9人までです。)

参加方法

yuriikaramogmail.comまで、どの課題図書の読書会に参加したいかも含め、主旨をお書き上げの上、連絡ください。その際、お名前、TwitterSNSでのアカウント名を教えてくだされば幸いです。

その他

お菓子、おつまみ、飲料の持ち込みはOKです。危険行為や危険物の持ち込みはNGです。

読書会とは

事前に課題となった本を参加者それぞれに読んでもらったうえで、当日みんなで意見や感想を交わし合うというものです。本を持参していただく必要がありますので、あらかじめご用意ください(電子書籍でも構いません)。研究書や参考文献などを持ち込んでかまいません。

 

 

 

 

 

第三回 月吠え読書会開催のお知らせ

日時・12月20日(日曜日)

13時から17時ごろまで(読書会自体は2時間ほどを予定。内容により伸びる可能性もあり)

場所・新宿ゴールデン街月に吠える

課題図書 橋本治『恋愛論』

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無料(ただし、お店のお酒などを飲みたいという方は、店の料金システムが別途かかります。料金についてはこちらを)

参加人数

8人(席の都合上、予備椅子がひとつしかないため、入れても9人までです。)

交通アクセス

新宿区歌舞伎町1-1-10 新宿ゴールデン街G2通り

新宿駅東口より徒歩6分 新宿三丁目駅E1出口より徒歩1分

参加方法

yuriikaramoあっとまーくgmail.com(あっとまーくを@に直してね)まで、読書会に参加したいとの主旨をお書き上げの上、連絡ください。その際、お名前、TwitterSNSでのアカウント名を教えてくだされば幸いです。

その他

お菓子、おつまみ、飲料の持ち込みはOKです。危険行為や危険物の持ち込みはNGです。

読書会とは

事前に課題となった本を参加者それぞれに読んでもらったうえで、当日みんなで意見や感想を交わし合うというものです。本を持参していただく必要がありますので、あらかじめご用意ください(電子書籍でも構いません)。研究書や参考文献などを持ち込んでかまいません。

さらに読書会について知りたいという方は以前の読書会用のものですが、こちらのページをご参考ください↓

なんとなく分かる「あの夜の読書会」とはなにか? - ハロー・ブンガク・グッドバイ

今回の読書会について

第三回は橋本治『恋愛論』をやります。とあるきっかけから、ここ一年ほど橋本治という作家を集中して読み込んでおり、いつか読書会をやりたいと考えておりました。

しかし、橋本治氏の特に初期作品は絶版や品切れ本が多く、また大長編や連作ものが多いことから、読書会の参加ハードルが高いため、躊躇しておりました。

しかし、つい最近になって、橋本治『恋愛論』が復刊され、様々な読書会でも課題図書にされているという話も聞きました。そこで、まずはこの本をあしがかりに、橋本治の世界に触れていってみようかと思います。

評論を読書会にするのもはじめてのため、どんな感じになるのかは分かりませんが、ともかく皆さんが読んでくだされば幸いです。

なにとぞ、ご参加よろしくお願いいたします。